MacPro用グラフィックカードの作成の概要

この指先のチップをEEPROMといいます。グラフィックカードに限らず、パソコンやハードディスクレコーダー、テレビ、冷蔵庫に至るまで、このチップが司令塔となって機材、器械を制御しています。

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EEPROMは(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)の略で、電気的に書き換え可能で、その後ROMとして機能します。そのデータは「ファーム」または「ファームウエア」と呼ばれます。
PC のグラフィックカードのEEPROMに格納されているデータをBIOSまたはVIDEO BIOS(略してVBIOS)、と呼びます。PCはVBIOSを認識して動きます。
一方、Macのファームウェアは、本体とのインターフェイスにEFI (Extensible Firmware Interface) というインターフェイスのデータを間に挟んで、機械同士の認識をします。
以下の図はPCとMacのファームウェアを図解して比較したものです。実施にはHEXと呼ばれる数字と記号のバイナリーです。

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PCのVBIOSには読み飛ばし可能な「F」という文字が、散乱しています。その隙間をまとめて、EFIデータを加えたものが、Mac用のファームウエアになります。
これをEEPROMに書き込んで、ROM化することによってPCのカードがMacで使えるようになります。
一方PC側はMacのEFIを読み飛ばしてしまうので、事実上HYBLID ROMとなり、PC&Macのどちらでも使用可能になります。(一時はそうであったが、現在はEFIとBIOSが融合したものが増加したため、Mac用のものがWindowsで必ずしも動作するとは言えなくなった)
この性質を利用してBootCamp環境でWindowsの使用が可能になります。全てEFIが仕切っているので、BootCamp環境でもPCのカードは動作しません。
ちなみにMacのEFIはではグレーのリンゴの起動画面、ブートセレクトなどの様々な機能を含んでいます。

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EEPROMは、ファームウエアがないと機能しないため、PC用にせよMac用にせよROM(不揮発性メモリ)にする必要があります。生産工場などでは、全ての行程でこの作業は行われています。EEPROMが組み込まれたハードウェアは同じで、それをどの用途のファームウェアによってROM化を決める訳なので、「打ち込み」とか「焼き付け」いう表現が適切だと思えます。
さて以前のグラフィック・カードのROMの容量は256KBから多くても1MB以内のデータで収まっていました。ところがNVIDIAの高性能グラフィックカードはEFIデータの占める割合が格段に増えて、倍の2MBのチップにに増設しないとデータが入り切れない状態となりました。

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そこでMac用の「GTX285」などは、PCのEEPROMを取り外して大容量のものと交換する必要があります。4mm角に8本のピンを基盤から取り外し、ハンダで新しいものと取り替えます。
これはデータ領域の拡大とともに、司令塔としてのチップを新しくすることで、ボード全体の寿命を長らえる作業を兼ねています.
最後にMacPro用のファームを新品のEEPROMに焼き付けて、不揮発性メモリすなわちROMに変えて完成です。

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