MacProのインターフェイスを考える / MacPro 対応APPLE純正RAID カード(その1)

「Apple MacPro Raid Card」・・・この製品に関して、妙な噂が多い。

実はずっとこのカードが欲しかった。ただそれほど話題になるパーツではなかったのは、相変わらずMacProの弱点、起動ディスクのSerial ATAのバスが、現在標準の6GB/sの半分の3GB/sだということが大きいだろう。前回はWindowsやMac,Linuxで使える汎用の製品を紹介したが、「Apple MacPro Raid Card」もしくは、「Apple Raid Card」は、もちろんMacPro専用である、実際にはMacPro 2009のカスタマズとして普及したようだ。

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「Apple MacPro RaidCard」・・・妙な噂が多いと書いたが、その内容は以下のようなものだった。

1)常にバッテリーの充電をするので、スリープしない。

2)3ヶ月おきに、電池が放電するから電源を落とせない。

3)BootCampが使えない。

4)取りつけ、とり外しが大変。

5)SATA3GBだから、転送が遅い。

私はヤフオク!で25,000円で中古が出てきたころに購入したのだが、その前に「バッテリー切れに責任が持てない」というものが多かったので、アップルに普通に聴いてみた。ラップトップやデスクトップのPRAM電池とか、普通に売っているから同じもんだろうと思ったのだ。大抵、私がアップルに電話をするときは、1時間ぐらいかけて「スペシャリスト」という人に行き着く。忙しい時は内線電話まで、教えてくれる。

そんなマックの専門家に「MacPro Raid Card」のバッテリー売ってます? それともカード送ったら交換してもらえます? 私も普通のお客さんなので、しかし、す・す・すぺしゃりすとはかく語りき「なんすか。れいどカードって?」、私は最近サポートには穏やかに対応するようにしているが、今回はキレた。

「お前のマックで検索しろ!」

一応、回答はMacintoshは販売時に組み込んだ部品の損傷が疑われ、修理が必要かは本体を送って頂いて対処するとのこと。確かにマックの修理はそうなっている。じゃー3万円切っているMacProの専用カードを私が諦めるということはない。ただ、今回は本当にバッテリー自体の存在の実態を知らないので、いつもの自己責任で変わったものを手に入れるが、何か正常に戻すのが大変なような気がして、なんかため息が出た。

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        気を取り直して、まず噂について、私が実感したことを書きます。

1)常にバッテリーの充電をするので、スリープしない。

普通にスリープするし、目覚め?もする。

2)3ヶ月おきに、電池が放電するから電源を落とせない。

普通に使える。英文、今は日本語になっていると思うが確かに3ヶ月に一度ほど、リチウム電池の寿命を長くするために、放電はしているようだ。

3)BootCampが使えないが、Windowsは使える。

これは私がたまたま、Windows7/64を使う機会が多いので、MacProのDVDの下のスペースのS-ATA端子を使っているというだけの話。ああ思いだした・・・私ががMacProの購入を考えてた時にアップルのオンラインストアの人にRAIDカードのことを尋ねたら、「BootCampが起動しないのでWindowsは使えません」と言われたのだ。

「BootCampは使わずにWindowsを使うべき」という、結構大事な報告があるのだが、少し長くなるので別の機会にしよう。

4)取りつけ、とり外しが大変。

これは2006-2008年モデルで、実際にほぼ完全にバラすようですね。日本語マニュアル、ついこの間までどこにでもあったのに、今回は他社サーバー、で見つけました。

http://img.gizport.jp/pdf/2012-11-17/24191.pdf

このひとつ前のRAIDカードは、一部だけだがS-ATAケーブルをプラグのようにつなぐように出来ている。新しいものはそれすらないのだ。

5)SATA3GBだから、転送が遅い。

えー今頃ですかーと云われそうだが「Final Cut X」を始めて使った。そこで始めてレンダリングの先回り機能が動いているのを知った。おそらく、記憶デバイスをふんだんに「先読み機能」で進める傲慢さや、応用の聞かない書き出し方などが非難されたんだろうなと想像した。

しかし、子供から大人まで使えるいいソフトになってきているとは思う。特に編集ソフトは、バックグラウンドの知識がないと太刀打ち出来ないものも多く、アップルにしては、値段相応のいいソフトを書いたなと思う。話が脱線したが「バックグラウンド」あるいはその進化軸上の「ありとあらゆる先読み処理」は、外付けの記憶デバイスと仕様上問題なくても、3台もしくは4台でRAIDコントロールされているインナーの転送速度には、まず絶対勝てないのではないかと私は思う。

いかなるインターフェイスが高速に化けようが、ひとつのボリュームでの作業の快適さは、何ものにも代えがたい、すなわち、何か間に入って外側の高速ボリュームに接続しても、一台のHDDなりSSDなりのワンボリューム内での処理には勝てない。

また、作品の長さ、コーデックの違いにもよるが「バックグラウンド」でのレンダリングはAdobeやAvidを使っていると、いまのところ申し訳程度に計算し始めているのが良く分かる。

転送レートが旧SATAであることが原因で、PCIブートの製品が沢山出ている。私も2台ほど購入したが手放した。それはパワーオンや再起動からの復帰に時間が掛かりすぎること、それに尽きる。

もし、あなたのマシンがWindowsを使わず、再起動が一日一回以下で安定しているなら、使ってみる価値はあるかもしれない。

勝算は10%ぐらいだと思う。転送レートの問題で、AppleRaidカードなどを躊躇しているならば、BlackMagicのスピードツールではなく、撮影してきたSDカードなりCFカードなりを、ターゲットボリュームにコピーする時間、そしてそれをワークボリュームで処理する時間を体感してから考えた方がいい。

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ただの推測だが、今プログラム業界では人間が作業を始める前に全て仕事を終わらせるプログラムが、日に日に増えているんじゃないかと思う。

そういう時代において、AppleRaidカードのような、巨大なボリュームひとつの中で全てを完結するという発想は、データ分散一辺倒のスタジオの風景を大きく変える始まりだったのかも知れない。本当は「AppleRaidカード」のOSとの極めてスムーズな関係を、図で示してカードの素晴らしさを買いたいと思っている。

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