Mac ProにWindows用ビデオカードを使う お手紙にお答えして

ご質問を頂きましたのでそれに沿って解説します。
>ビデオボード、せっかく思い切って買っておこうと思い、お金を出したものなので、何か代替機種はないかと色々と探してみました。
>Quadro K5000も探してみたのですが、あまりの高さにびっくりしました(^-^;)ちょっと手が出ません。
・Quadroは高いですよね。それでも僕が進める理由
1、電気的な耐久性と省電力
なぜビデオカードが消耗品になってしまうかの大きな原因は、ビデオカード自身が独立した高度な演算器であるのにも関わらず、本体自体に電源を搭載していないので、電力パワーをPCIや外部電源から供給されるわけです。MacProやWindow8のUEFI対応ボードは、起動時に信号を受け、リンゴマークやWindow8画面を表示させるために、突然大きな電気負荷がかかるので、再起動時も同様に高度な「部品」としては、かなり負荷が掛かります。そのためQuadroシリーズは、ほとんどが150w程度で動作します。分解すると良く分かるのですが電源の衝撃の緩衝がごついコンデンサで支えられ、一時的に大きくバッファーの働きをするため、起動のショックにもの凄く強いです。この電源でびびらない目的は2で紹介します。 
2、実用本位の速度設計
Quadroは業務用と云われていますが、ほぼ同じGTXシリーズよりも、性能、特にメモリの速さを敢えて落としています。K5000とGTX285をゲームのベンチマークなどにかけると、GTX285の方が2倍くらいのスコアが出ます。GTXはゲーミング用に作られているので、動画遊びには最適ですが、CGのモデリングやCADなどを回転させたり、プレビューするとかなりビビります。一方、Quadroはそういう精密な作業用に作られているので、繊細な線画がビシッと見えます。最近では、電力を安定させるためか、補助ケーブルを1本にしたものが多いようです。(だから黒いマックのFireProは業務用なのに、ゲーミング使用のように速いのはおかしいんです)
3、安定した色調
一番重要なのは、1時間ほどエージングさせてからの色彩の変化がほぼなく、出荷時に適正なキャリブレーションを行っているので、ハードに使ってもハレーションなどは起きないのです。上に書いた線のビビりの少なさや、色の違いは精度の低いモニターでは分からないのですが、4Kモニタが5-6万円で買える時代になり、GTXなどと比較すると圧倒的に細部が見えてきます。同じ動画でもあでやかな発色に「ちがうものか?」と勘違いするくらいです。
4、実は安いのではないか
そういう繊細さを持ちながら、絶対落ちないように作られているため非常に長持ちすると考えられます。GTXのリファレンスの寿命の3倍はあるのではと思います。Quadro K5000は15万円位でしょうか? まだ3年使うとすれば壊れないQuadroは、使い捨てのリファレンスものに比べてとんとん位でしょう。また通常ビデオカードの保証期間は1年ですが、Quadroは3年保証です。
>GTX780あたりは幾つか、「そのままでも使用できる」ということが書いてありました。
>http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000539965/SortID=17351142/
>これはそのまま載せても動くのでしょうか?わかりますか?
1、Windowsカードの特性とMacProの相性問題
実はGTX780 MacEditon使ってまして、動くのは動きます。NVIDIAの公称最大出力は250W、MacProのPCI出力の公称は300wと云われていますが、2008モデルはちょっと低いように思えます。リンク先のものはOC仕様なので、BiosEditorでせめてNVIDIAの基準値に戻す必要があると思います。BIOSエディターは、専門的になるので、ELSA、又はPNYの製品なら安心でしょう。
2、根本的な問題
ついこの間、発売されたGTX980 4GBは780シリーズの電力消費を反省して、性能は伸びていませんが最大消費電力165W (TDP)と画期的な低電力で、10.10は「Maxwell」に対応するようなのでお値段次第で面白いと思います。
ただ、深刻な問題があります。私は純正のQ4000やK5000を持っていますが、これを書いている今、OS10.9.5+NVIDIA最新ドライバにバグが有り、CUDAが働いていません。チェックするにはCUDA-Zを走らせてみて下さい。私のマシンではこんな状態です。

11-2014-10-18-09-30_4.jpg 

#CUDAをバージョン6に戻すと動作しました#

OpenCLは動作していますが、純正品すらまともにアップデーターを出さなくなったNVIDIAの原状を考えると「Lion以降、ドライバーさえ入れればWindowsが動く」という常識が覆るのではないかと思います。私の推測ですが、アップルはディベロッパー用のβバージョンを配布しておきながら、全く異なるOSをリリースすることがとても多い会社です。私の制作したカードの一部もEFIが出ないという報告が来ています。
実はアップルのシステムアップデートには、敵対する会社に対するウイルスが時々含まれています。「EFI-X」というUSBに差すだけでMacになるという、画期的な自作マニアの人気ツールがあったのですが、アップルのウイルスで起動しなくなったことがあります。
今回、おおやけにバグドライバーを配布しているNVIDIAは、シルバーMacPro消えつつなる中で売るものはなく、どこまでドライバーを配布し続けるのか分かりません。またアップルは、Windowsの改造ビデオカードの普及を嫌って、黒いMacが売れるようにEFIを塞ぐウイルスを蒔いたのではと疑っています。
アメリカではYosemiteが今日、ダウンロード開始ということですが、これからのことは「Windowsカードがあればなんとかなる」では済まなくなるかも知れません。ただ、選択の基準としてiMacやMacBookproにのっているカードの親は動くと思いますが、今後端子のバリエーションが増えて、使えるポート、使えないポートなどの問題が出てくると思います。

2 件のコメント

  • はじめまして、最近旧MACPROを買いました。
    久しぶり?古い昔のMAC以来なんで浦島太郎状態ですw
    グラボを変えようと色々調べているうちにここにたどり着きました。とても参考になりました。
    海外のEFI組み込みグラボを買おうか悩んでます。BIOS?書き換えただけなのに高いですよね・・・
    とはいっても、EFI組み込んだBIOS作る努力に比べたら安いのか・・・どうなんでしょ・・
    EFI化していたグラボを販売していらっしゃったのですか?

  • 1)こことか、有名ですね。
    2)販売していた経験で、ROMを焼くのがたやすいかということ。水泳に例えると、平泳ぎならほぼ体力尽きるまで泳げる私が、クロールだと息継ぎが出来なくて25メートルがやっと。僕は泳げなくてもいいと思いますが、ジムの女神様に教われば簡単にできる気もします。

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