8mmフイルムよ、何処へ行く

「スターウォーズ/フォースの覚醒」で「クレジットのロゴが”コダックだけ赤い”のは、フィルムの提供とかをしたんじゃないですか?」私はスポンサーという認識だったので、コダック映画フィルム渉外担当のKさんに聞いてみた。

「違うんです、初めて映画フィルムを買ってくれたんです」と!

え!、それはないだろう、ルーカスフィルムや、ディズニー・ピクチャーズが、お金払って「フィルムありがとう」なのか?180度違う説に驚いたが、確かに考えられないことはない。

米イーストマン・コダック社は、2011年に倒産、二年間日本でいう会社更生法が適応され、裁判所の管轄下にあった。コダック・シアターの名前を返上し、現在はドルビー・シアターに変わっている。2013年に再上場し、一部のコダックファンを喜ばせている。

Wikipediaに書かれている年代や考え方が若干異なるのだが、日本のFUJI FILMは、医療機器から化粧品、サプリメントに至るまで多角経営を行い、フィルム利用者の激減を凌いだのだが、それを支えたのは投資家たちだ。コダックもフィルムからデジタルカメラへの移行、コンシューマー向けプロダクトに手をだしたものの「コダックと言えば、フィルムの会社でしょ」という、アメリカを初めとする株主にそっぽを向かれ、別業種に手を出すことが出来なかったと聞く。

つまり、コダックは何かのスポンサーになれるほど大きくない。とってもとっても小さい会社で、大手の映画会社がスターウォーズ、一作分の映画フイルムを買ったことで、軌道にのり映画フィルムの再生に繋がったのかもしれない。

日本のコダックのK氏との重要な話は、昨年の8mmフィルム(Super8)の値上げである。これまでのSuper8の取り組みは、製感度の異なるネガフィルム3種、ポジフィルムはネガ現像も出来るモノクロ1種のみ。「パリ・テキサス」でインサートされたような使い方は全くできない。MTVのような、8mmらしい作りも逆にネガでは困難だろう。先日、エクタクロームの再発売と現像所の設置を決めたというショート・ニュースを見た。エクタクロームは馬鹿売れのようで、直販店では「ひとり5個まで」制限がかかっている。

下町の8mm店も、活気づくのではないだろうか。

全く分からないのは、もう何年も出す出すとリリース予定だけを告げてきた、ビデオ付きコダックスーパー8カメラ、これはおおよそ30-40万円の業務用カメラレベルの金額になるようだ。これらのブランド依存の8mmブームは一時的には起きるだろうが、最も映像制作に敏感な世代に出せる金額ではない。

かつて、ジョージ・ルーカスは少ないアイテムに希少価値を付けて、新しいコレクターのマーケットを作ったが、今や、「スターウォーズ」グッズは格安でごまんとあり、バリエーションを見て買い物をする時代に変化した。

少なくとも、私にはヒットした(笑)

カセットテープのメカニズムが、かっこいいのと同じく、8mmから始まる温故知新はブームとしては起こるだろうと思う。ただし、コダックの高級志向もからめて、復活する8mmマテリアルはとてもつまらないものになる可能性が大きい。いずれその根拠書きたいと思う。

さて、スターウォーズでのコダックロゴが赤いのは、映画「スーパー8」を監督した、J.J.エイブラハムズからの、お祝いのはなむけではないかと思うが、真実を知っている方、是非ご一報を!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA