[Addtional Power Supply]実践編

 

グラボ補助電源を入れてみる

きっかけは「GeForce GTX TITAN X 12GB」 のMac版が手に入ったことで始まった。海外でPC自作用の5インチベイのATX用電源をグラフィックス用に転用する記事を読んだ。何か問題があったのか、ずっとその製品は市場に出なかった。だが、偶然にも12V、常温で300Wで世界最小最小という基盤を見つけた。もし問題なく動作すれば、MacProTowerファンに喜んで頂ければ幸いだと思う。

BlackMagic DaVinch、Adobe製品、オーサリングソフトなどはいずれも「CUDA」で猛烈に加速する。Adobeは「Mercury Playback Engine」と呼んでいる。それに関しては、ここに詳しい「CUDA/OpenCL/Mercury Playback Engine について(Adobe Premiere Pro)」。

私は大昔から「Adobe Premire」を最も使ってきたので、nVIDIAとAMDは何が違うかという質問にこう答えている。「今はどの編集ソフトも、リアルタイムって言ってるよね。例えばタイムラインで5秒間のクロスディゾルブ(オーバーラップ)をするとする、そこでAMDやintelを使うと、5秒間リアルタイムレンダリングをしてプレビューが始まるわけ。ところが「Mercury Playback Engine対応ボード」で同じ事をすると、ただリアルタイムプレビューが始まる。このリアルタイム・レンダリングの5秒間が、積み重ねるととてつもない時間になることは理解できるでしょう」と。

電源についての雑学と説明

最近、テレビ関係のプロダクションでいろいろ見学させてもらっている。HP、DELLなど、Xeonを積んだワークステーションが大活躍だ。それを見ながら「優れたワークステーションがアップルにもあるじゃないか」と世間を振り向かせる、安定したシステム構築を本気で考え直そうと、覚悟を決めて組み込みを始めた。

カタログのβ番が以下のPDFです。

Addtional Power Supply ForMacProTower

仕様は変更があるかも知れません。

とても勉強になった、先人のサイトを紹介します。HappyMac314さんの、MacPro APS装着記録です。特にMacProの解体新書のPDFは、滅多に手に入らないので必見です!

以下は私の会社で販売してみようと、探して私自身がトライした記録です。APS[Addtional Power Supplyの略]についての私の体験記だ。「マニュアル」ではなく、あくまでも「私はこうしてみた」という例であって、決してベストではないことを言っておきます。あなたのアイデアがあなたのマシンを良くするのは間違いないので。

ただし、前もってこの小型電源に触れておくと、小さく見えても通電した瞬間にとんでもない、電流が流れます。なれていない方にはおすすめできません。また、アースを取って電源を抜いてもコンデンサー内に蓄電している量は半端ではなく、半日放置してもうっかりドライバーやクリップが触れただけで、火花が散って終わりです。この小ささは「Made in Japan」ならではのもので、世界一のミニサイズにだまされないで下さい。

 

「十分に囲われたシャーシ等の中に入れずに、ACアダプタのような設置は絶対にしてはならない」

 

法律的にもACアダプタ資格を取らねばならないが、それより感電で事故を起こす可能性が高いからだ。時代なのだろうか「面白い」と感じられたのか、メーカーの営業のかなり偉い方が、本社からわざわざ訪ねて来て下さった。製品固有の「個性」の部分が「弱点」になる場合もあるという、応用時の技術的アドバイスも頂き、大変協力的にバックアップして下さっているに大変感謝をしています。

 

準備するもの

 

 

なぜか我が家にあったのだが、感電を防止するベルト。
これがあっても、相当注意しないと感電します。手袋の装着をおすすめします。

 



 

テスター。わたしのはこれだが、メーカーとか良く分からないけれども、いろいろなショックに耐えてくれた。
1000円ぐらいの薄型デジタルと小型のアナログのものを使っていたのだが、途中で二台とも吹っ飛んだ。


 

 

まず電源を紹介するためにMacProの5インチベイの金具に固定した様子。電源基板のヒートの分厚いアルミの部分と5インチベイの金具の接する部分に、丁度ビスが上手く固定出来る場所があり、宙に浮く形になるが、かなりしっかりと止まっている。この付け方は、メーカーのデータシートの決まりとは異なるが、保証対象でいいということだ。

この場所が結構いいのは、風通しがいい。(試行錯誤の結果、今は反対向きについている)

 

「周囲の温度が60℃以下に抑えられ、安定走行が望める」のだ。

 

 

5インチドライブは、Amazonでは高額なものしか見つからなかったので、YODOBASHI.COMで格安なものを見つけてきた。

GROOVY グルービーOPTICALCASE525SATUSB30/A

[外付け5インチ 光学ドライブケース]

 

 

 

私は仕事柄ディスクをよく使うのでBlu-rayを入れている。あれば、それなりに使うものだ。USB,SATAどちらでも使える。

 

入力電源と、そのケーブル

 

 

Mac Proメイン電源とつなぐ3本線、これが100V(110V)の入力ケーブルとその部分。その前に日本のアースについて、少し詳しい説明をしておく。

 

入力の配線(AC)について
電源入力端子の接続方法を図1に示します。
電源のAC入力端子にはL(ライブ)、N(ニュートラル)の2種類があり、安全規格上 L端子を商用電源の非接地側、N端子を接地側に接続するよう指示されております。これは、電源内部で地絡 (ACラインとアースラインのショート)が生じた場合に、L端子の内蔵ヒューズを溶断させ、感電に対する保護を行うためです。なお、L端子、N端子の逆接続でも動作します。しかしながら、地絡などの異常時に電流経路が維持されることになりますのでご注意ください(一部製品を除く)。
電源のFG端子につきましては、感電防止のため必ずアースに接続してください。
また、FG端子を未接続で使用されますと、雑音端子電圧やリップルノイズ等が変わりますので、ご注意ください。なお、安全規格上においても、当社AC-DC電源はCLASS Ⅰ機器に分類されることから、装置の保護接地端子に接続いただく必要があります。
電源の入力側接続方法

 

 

あまり知られていないのだが、AC100Vには極性があり、それを基準にあらゆる電化製品が作られている。簡単にいうと電信柱から家屋やマンションに入ってくる側、もう片側は電気製品の冷蔵庫や電子レンジを通って、電気的働きをして、(部屋を出て)一旦地面を通ってまた電信柱に戻っていく側だ。コンセントをよく見て、小さい方がL(ライブ)、大きな方がN(ニュートラル)あるいは「アース側」とも呼ばれる。あらゆるものがこれを前提に設計されている。ACアダプターや、めがねケーブルは、直流にするため省電力のものは向きが分からないものもあるが、電流が大きくなってくると、方向がはっきりするようになっている。

 

 

 

では指す側のコンセントケーブルの方向はどうなっているかというと、

 

 

日本製に多い、分かりやすい印として白がアース側になっているものがある。

 

 

他にはこのPSEのマークのように何かの印が付いていたり、▲(三角形)のマークが多い。

何故熱心にこの話をするかと言えば、日本でアース側と呼ぶ端子を、英語では「ニュートラル」と呼んでいるからだ。実際の地面に漏電などを逃がす、本当のアースはFG端子という。3ピンコンセントの下の部分、ご家庭では洗濯機や電子レンジに緑色の導線でつなぐ端子のことだ。LANの構築の時も書いたが、このFG端子がないため日本の家屋は電気の逃げ場がなくひどいことになっている。せめて上記のコンセントの差し方を変えるだけで、電気の流れが良くなり、音楽も綺麗に聞こえるようになり、電気代も若干減るかも知れない。ドアノブで「バチっ」という回数も減るかも知れない。以前、可能ならば導線を地中に打ちこんで「良質なアース」をと書いた。

そのあと思い出したのが「さんまのまんま」で、明石家さんまが、テレビアンテナの代わりに、針金を水道管に巻いていたという貧乏時代の話だ。水道管も全てステンレスではないだろうし、鉄筋コンクリートのマンションなら一本ぐらいまともに地上まで通電している金属部があるんじゃないかと思う。

ある種、現代病と云える部屋の帯電はWifiも加わってひどいことになってきた。せめてコンセント周りはノイズをクリアにしたい、現状を知りたいと、東京電力のサービスに依頼したら、何か「ちゃっちい」測定器をもって来て「正常ですよ」と意味不明なことをいう。明らかに技術者ではなかった。ついでに「フェライトコアはノイズ源に対してどのぐらいの大きさを選べばいいのか?」と訊くと、「フェライトコア? なんですか?」とか抜かすので「検索しろ」と追い出した。

 

MacPro解体

 

では、順番に解体していこう。まず、電源を取り外す。

 

 

裏側には沢山のネジがあるが、ここに示された4つのT10ネジを外せば、ユニットが外れる。MacとT-10のトルクスネジは良く使われるのだが、長いトルクを持っている人が多いみたいでメモリ外して基板まで外していたブログを見つけたが、こういう便利なモノがあるので、横からちょっとずつ回しても外れる。安いのでTとM両方持っていてもいいかも知れない。

 

 

MacProの外部電源と繋ぐ

 

では、MacPro本体のの外部電源3本と、今回のAPSをハンダで繋ぐ。

上の写真は、HappyMac314さん

これが私のもの。どうも、パーツにも違いがあるようだ。

 

コンセントの行き先を頼りに、緑・黒・白のケーブルを無事に接合。かなりゴツい60Wクラスのハンダ付けがいる。

MacProの電源内から3本を取り出す

 

ケースのカバーを元に戻し、元のように配線し直す。

本来は、奥にパネルがあるのだが、風通しを良くするため敢えてつけなかった。

6PINケーブルを中央に下ろす

 

さて、ここからは皆さんの腕の見せ所である。

ビデオカードに合わせて、6本の赤いケーブルと7本の黒いケーブルが付属する。7本のうち1本は「ケース・シャーシ」といって、ボディの金属に接合するためなのだが、この放熱版をドライブ用にねじ止めしている状態で、シャーシ・アースは取れている状態だそうだ。

私は念のため、基盤の底のアースネジから、ワイヤーを取り付けている。

さて、以下のように完全に上部が空になったところで、この赤と黒のケーブルをどうやって穴を開けずに通すか?

私は始め、ちょうどこの矢印の裏のファンの後ろの穴を使ってケーブルを下ろした。

けれども、前から3つめのドライブスロットが使えなくなるので、以下のHappyMac314さんと同様に前の穴を使うことにした。

最終的には、反対側に取り付けることにした。ケーブルの引き回しは中央の方が楽だったが、SATAのスライドが使えないのはもったいない気がしたので。。。

やってみてダメだったことは、DVDドライブとの共存で、ファンを足したりしたのだがこの基板の熱でドライブがイジェクトしなくなり、結構苦労したが諦めた。ただ、もうやることはないだろうが、上下のスペースが空いているので、もう一つ追加して2段重ねは可能なようだ。専用のケーブルも準備しているので、私よりあほな方はやってみて下さい。

はじめは例のギボシで先端を処理していたが、結局ビニールテープにしました<なれてないので>

ちなみにスリープはするし、OS関係でトラブルは一切なかった。Made in Japan のMacPro対応APSが世界に羽ばたけば幸いだ。(販売は未定です)

 

1 個のコメント

  • >「フェライト? なんですか?」
    あるあるですね(笑

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