最初で最後の香具師の総括

「悪意」というのは嫌われている当事者にはどうしようも出来ないもので、オークションの出品者というだけで、いたずらや嫌がらせに遭うのは仕方ないと思っている。ある程度目立ってしまっては、私に良くない感情を持つ人もかなり多いのだろう。
ところで最近、考えさせられることがあったので、私なりの総括をしたいと思う。バッシングの火種になるかも知れないが、一応整理して置きたい。
ある方が「WindowsをMacに使用したら、様々な異常が出て使えないのでは、対策はあるのですか?」とご質問を頂きブログの「MacPro用グラフィックカードの作成の概要」のリンクをご紹介して「大変参考になりました。ありがとうございました。」とのお返事を頂いた。
その直後、ある匿名の方が待ってましたとばかりに出品物と無関係の質問を浴びせかけられた。長文でかなり喧嘩腰の書かれているので、そのまま記入するとポイントが分からなくなるので箇条書きにしてみた。
1)ブログで言ってる内容は海外のサイトで昔から公開されていて、貴方のオリジナルでも何でもありません。
2)EFI部分はAppleのグラボから抜き出した物がネットにあり、マニュアルもしくはツールで書き込んでるんですね?
3)明らかな著作権法違反です。
4)某巨大掲示板では他者の著作物を用いた悪徳商法として避難されていることをご存知ですか?
5)あなたのしていることは「親告罪」という「犯罪」です。
1)海外のサイトとはThe Golden Guide to Flashing Graphic Cardsのことだろうと思います。その中で、使用されているグラフィックカードのEFIの図の一つを使わせて頂いたため、オリジナルじゃないということらしいが、ここで書かれている4870/4890に関する内容と、私が記述した日本語の文章を見比べてみれば、全く違うことを語っているというのが一目で分かるはずだ。このページはフリーなので、分かりやすいイラストのダンプを別の説明のためにお借りしたが、私はGTXシリーズの解説に及ぶまで記述したつもりだ。
それよりも個人的に、まめにやっていきたいと思っているのが翻訳作業だ。「The Golden Guide to Flashing Graphic Cards」にしても、国内に大々的に広まらないのは英語が苦手な方々が多いので、徐々に翻訳作業を進めようと思っているのだ。だから「ここに書いてあることの、丸写し」などという前に、このページが訴えている思いを十分に日本人に届くようにすることが重要なのではないかと思う。
だからこの分野で時間が許す限り、日本の情勢に合わせて翻訳を進めている。また、これはグラフィックに携わったものの、ささやかなボランティア作業だと思っている。
2)MacPro用グラフィックカードの作成の概要で「EFIの記述がグラフィック・カードだけのもの」のような、誤解を与えてしまっていることに少し反省をしている。WindowsがBIOSで結ばれているのと同じく、Macは全てのインターフェイスをEFIでつないでいる。
以下のアプリケーションWindows用のフリーウェアで、ドライブの交換の際に使用されるクローニングソフトだ。
ご覧の通り、通常のWindowsマシンではシンプルに(私の環境で)単一ディスクに収まっている。
Win-0025-01-25-21-14_6-2013-01-25-21-14.jpg
一方、これがMacProの「BootCamp環境」のWindows7から同ソフトを起動したである。Disk1がMacintosh HD、Disk2がTimeMacine、そしてDisk3がBOOTCAMPだ。Mac側からは不可視になっているが、全てのボリュームに(*;)【Other:200.00MB】という記述があるのが見えると思う。
Mac-0025-01-25-21-14_6-2013-01-25-21-14.jpg
これがハードディスクの「EFI」だ。「Macの(BootCamp)は(Windows)であって(Windows)ではない」というのは、こういう理由からだ。
Macのインターフェイスには全て「EFI (Extensible Firmware Interface) 」が使用されている。EFIはSDKで配布されており、グラフィックカードのEFIだけが特殊であるというわけではない。だから一端エンドユーザーに公開されたEFIは、周辺機器の開発や内部の増設の為にサードパーティーに利用されている。
だからご指摘の「EFI部分はAppleのグラボから抜き出した物がネットにあり、マニュアルもしくはツールで書き込んでるんですね?3)明らかな著作権法違反です。」という問いの答えとして、この論理に従えばMacを起動すれば、使用者はEFI全てを泥棒し続け「著作件法違反」とやらを侵し続けて使用するということになり、マックユーザーは全員犯罪者になるというわけです。それで仕事をしている方はどういう立場に置かれるのだろう・・・
EFIは全てのインターフェイスに関わるので、それを抜き出したらもうMacとして使用できないわけだ。USBメモリなども、一部にEFIパーティション(FAT32)を作るので、外部のインターフェイス全てに関わってきます。
ただ、この主張はおそらく「ATI HD 4870」の製作に限った質問なので、グラフィックボードに関しては、確かにAMDとnVIDIAとintelにしか、SDKが渡されていないようで、一般のひとや他社は「グラフィックカードだけは、作らないでね」というアップルのメッセージも汲み取れる。だからこそ、PCの1万分の1しかないグラフィックカードを、どんどん新しく作っていく喜びがあるんじゃないかと思うのです。完成度の高い、ビデオカードを売り買いするのも自由だし、関係ないと思う人は無視してればいいと考えるところですが、そうはいかないのが日本の文化というものみたいです。
仮にそこに問題を突っ込むなら、EFIみたいなせこいものじゃなくて、ビデオカードのBIOS設計者に敬意を表して戦うべきだろうと思う。
3)私が友人に、こういう仕事をしていると言うと、皆さん「著作権の侵害じゃない?」という、世の法律違反はほとんど「著作権違反」みたいになっておりますが、もし私の行為が特定のプログラムの「逆アッセンブル」による「改変」とか、アルゴリズムの極似などの場合は「知的財産権または所有権の侵害」というのが一般的な云い方です。
先日、弁護士さんとお話をしている際「今、著作権ブームだね」という話になった。いつから「著作権ブーム」が始まったのかは良く分からないのだが、著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」です。少なくとも専門家とお話をしたところでは「デジタルデーターの複製」と「著作権問題」は、同じ土俵の上ではないんじゃないかというお話でした。
4)某巨大掲示板では「他者の著作物を用いた悪徳商法」として避難されていることをご存知ですか?」については2ちゃんねるの「slow_loris 」バッシングのことをおっしゃっているのでしょうが、楽しみに読ませていただいています。ただ「他者の著作物を用いた悪徳商法」ということは書いてなかったような気がしますし「動作しない」等の苦情もないようです。
いろいろ書かれるたびに、私は本来の意味での「香具師<やし>(祭礼や縁日における参道や境内や門前町、もしくは市が立つ所などで、露天で出店や、街頭で見世物などの芸を披露する商売人)」になれた気がして一時期喜んでたりもしたのですが、今は普通のスレッドに戻ったみたいですね。
「香具師」はヤクザが仕切っていた歴史があり、元々そういう資質のある大阪生まれの人間としては、ほめ言葉に聞こえる。
しかし、一時期確かに「某巨大掲示板」である「2ちゃん」は多少の文化的影響力があったが、今はどうだろう。サブカルチャーにすらならない掃きだめになってしまっている。もし国内でビデオカードの議論を続けるなら、アップルのBBSが結構ディープなことをやっているので、そちらを覗いてみてはいかがでしょう。
5)「親告罪」というのは、さすがに聞いたことがなく、Wikipediaで調べると「親告罪(しんこくざい)とは、告訴がなければ公訴を提起することができない(犯罪)をいう。告訴を欠く公訴は、訴訟条件を欠くものとして判決で公訴棄却となる。」と概略を一行目に短く記載されている。
「おれ(犯罪者)なの?」っていうのがあったので、ここは専門家に訊いてみたところ「(当事者)がいないのに、どうして(犯罪)になるのよ」笑われてしまった。
私の扱う商材の中で、かつてメーカー品であったものはMac用の「Geforce 8800GT」と「EVGA GTX285 1GB」「Quadro FX 5600」の3つで、これらは既にディスコンとなっている。「ATI HD 4870」に関してはワラの中から、針を見つけるで書いたようにVBIOS+独自EFIでデータを起こしている。その他は全てオリジナル品である。この範疇で「当事者」が私にストップを掛けるような行動を起こしたとすれば、素直に引き下がるしかないが、恐らく「当事者」が現れることは、まずないのではないかというのが私と専門家との見解である。
夢のないお話をして申し訳ないのですが「当事者」が、我々に声を掛けるとすれば「金儲けの邪魔になるから排除する」という強い企業戦略をとった場合のみである。多くの方が「当事者」に同情して、それをアップルなり、nVIDIAなり、EVGAなりに「ちくった」としても「儲けるための部品」の時期を終えたものに関しては無関心なものなのです。こういう状態が長く続く「モラトリアム」を経て、実質上フリーウェアとして流通し始める。私の製作に欠かせない「MS-DOS」もマイクロソフトの知的所有物であるが、既に開発が終わり10年経過したところで所有権は実質放棄されている。
正義の味方の皆さんは、エモーショナルな「著作権」を持ち出して「モラル」でヒトを断罪しようと、必死で奮闘されているのでしょうが、残念ながら世の中を動かしているのはでっかいでっかい「お金」なのです。私が絡んでいるような、小さな町の時計屋クラスがレプリカを作ったところで面倒くさがられるばかりで、とても多大なる金銭的被害を被った「当事者」として現れることはないでしょう。
「ちくり文化」は日本と韓国に根強くあるそうですが、恐らく教師に悪事を報告すれば褒められるといった、結局のところ「親方日の丸」でやっていく方が潜在的に上手く流れるという精神的な打ち込みを幼少時代からされているのが原因ではないかと真剣に考えています。
それよりも全く関係のない、どうでもいい他人や会社に「モラル」で同調して、自分がいつのまにか「ハートフルな当事者もどき」になってしまっているのは、結局誰かに泳がされているのではないかと疑った方がいいのではないかと個人的には思えます。

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