新たなMac Proの定番カードを目指して(2)「大電力は必要か?」

前回は新しい技術の導入について記述したが、今回はそれを応用する際の注意点を実体験を元に書いてみます。
我が家は、40アンペア以上のブレーカーを取り付けられない不自由な部屋なので、複数のPC・Mac・HDDレコーダー、オーディオ機器などを「SmartUPS1400」というバックアップ電源に集中させている。停電しても1400Wを10分以上キープするのでデータの喪失や突然の復旧時のダメージを防いでいる。
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そんな便利なものに頼っていたので、Mac Pro専用にバックアップ電源付けることにした。オムロンからMacOS X対応と宣伝していたのものが出ていたので購入した(MODEL BZ35LT2)。停電を関知するとMacにコマンドが送られ、書類等をセーブして書類フォルダに保管する機能が付いているという。
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これが甘ちゃんだった!

とにかくMac Proが安定しない。始めは「パチもん、つかまされたか?」と考えたが、結論から言えば私の電力問題に関する知識不足が、不安定にさせる原因を作っていたのだが・・・オムロンのこいつ、300Wの負荷で5分しか持たないくそ野郎だったのだ! Mac Pro最大連続パワーが「950W」なのに気づいて愕然とした。
もし現在バックアップ電源をMac Proにつないでいる方、これから購入を検討されている方は、私のおバカな体験を参考にして頂き最大耐久W数が1KW以上あるかどうか確認してください。40アンペアのブレーカーに住んでいる住人も少なからずいらっしゃると思うのでご注意です。
さて、海外サイトでは「GTX480」と「GTX580」は、PCIに自作PC用の電力機器を供給するか、拡張シャーシを購入して別に電源を供給を推奨すべしと記述されている。そうしなければ、どうなるんだろう・・・
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ネットで探したが、PC自作用の電源が2000Wクラスのものが出ているので、わざわざPCIに独立した電源を供給できるユニットは、唯一上の部品。これをMacに付けろってか? 現実離れした発想としか云えない。
私の「GTX480/580 for Mac」は、そのままPCIに刺しても電源トラブルも生じず、性能も落ちない。 これは「性能を落とさず、TDPを下げる」作業を行っているからだ。
この作業は難易度が高いので一般に理解されにくい。かつて「ATI PowerPlay」技術を用いて「ATI HD 4870 ECO」(省エネルギー版)を出品したが全然売れなかった。
省電力 ≒ 性能が下がる
そのように捕らえた方が多かったのではなかろうか。アメリカ車のように、燃費が能力を加速するという先入観からかも知れないが、GPUの省エネは知識とデータの蓄積があれば、性能を落とさずに可能だ。
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これはFermiタイプのROMデータの一例。
左の「Settinng 0:~Setting 3:」が、車でいうところの「アクセル」にあたるが、徐々に加速減速する車と根本的に違うのは、グラフィックは一般的に3~4段階の加速減速しか行わない。このROMのスピードは3段階だ。
「アイドリング」->「DVD視聴」->「3Dグラフィック」だ。
下部の「Perfmode / voltage」の「P3」「P7」「P12」「P15」というのが、車に例えれば「ギアチェンジ」にあたる。
「P12」「P15」の値が両方「Setting 2」になっているので、左の「Setting 3:」のパラメーターは使用されていない。よって以下のように「シフト」する。
「Setting 0:」が「アイドリング」
「Setting 1:」が「DVD視聴」
「Setting 2:」が「3Dグラフィック」
そして各「Setting 0:~3:」の右の小数点4桁までの「V(ボルテージ)」が、GPUチップに与える「ガソリン」こと「電力」だ。
一般的にビデオカードメーカーは、ややオーバーボルテージ気味数字が入っているので、単に省エネのみを目指すなら「アイドリング」と「DVD視聴」の値を下げてしまえばいい。
問題は「性能を落とさず電力を減らす」ためには、「3Dグラフィック」ここでは「Setting 2:」の値を「0.0125V」単位でどこまで下げられるかに掛かってくる。
性能を左右する各種クロック数は、別の部分で決められているので「3Dグラフィック」の性能を維持しつつ「V(ボルテージ)」を徐々に、安定して動作する範囲内で下げていくことにより「性能を下げずに、TDPを下げる」ことが出来るわけだ。
次回へ続く・・・

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