ワラの中から、針を見つける

「Yahoo!オークション」でMac Proのグラフィック・カードの販売を始めて2年と少し経過した。「新しいこと」「新しいもの」を出品し続けることがバネになり、何とか続けてこられた。儲からない労働を辛うじて支えて下さった、落札者の皆様には感謝の念が絶えません、心からお礼を申し上げます。
そこでカード作成のネタバレを含む苦労話を披露したいと思います。
①特にATIの一部のカードは、Mac用に加工するのはそれほど難しいことではない。だから時間を割いて「カードを作ろう」と思えば、決して特殊技能を必要とするものではない。
いくつか作っていくうちに、P/N(パーツナンバー)の違いで、汎用ROMではうまくいかないことが分かって来たので、私の場合は全て個体のBIOSからROMのデータを起こしている。これには知る人ぞ知る、Oskar Grothさんの公式を使わせて頂いている。
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dd if=4870.ROM of=efi.part bs=1 skip=63488 count=49152
blocknum=`printf %d “‘\`
dd if=pc4870.rom bs=1 skip=2 count=1 2>/dev/null\`”`
size=$(($blocknum * 512))
dd if=efi.part of=pc4870.rom bs=$size seek=1 conv=notrunc
python fixrom.py pc4870.rom pc4870.rom
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pc4870.romがオリジナルのBIOSで、4870.ROMとfixrom.pyはフリーウエア(?)なので、すぐに見つかると思う。
ここまで書いて頭の中で、自分がやっている手順をシミュレートしてみて、どうしても最後のFlashにWindowマシンが必要だと気づいた。そこで昔見つけたブログのことを思い出し、必死で探し出したのが以下のサイトだ。この内容が画期的なのはMac用のATI HD4870をMac Pro単体で作成するだけではなく、ROMもFlashツールも「全部アップル製」という笑っちゃう内容なのである。

How to flash a PC 4870 for a Mac Pro, using only Mac OS X

Link_Speed はアップル純正品の5.0GB/sの半分にはなるものの、自社のHD5870やHD5770のEFIにコピープロテクションを施しているアップルが、自前のソフトウエアで複製品を作成できるというおバカなことをおやりになっていると言うユニークなお話しである。私が作るとどうしても今の価格の労力が必要になるので、コスト削減の為に挑戦してみてもいいと思う。
しかし落札して頂いた方のお話しを聴くにつれ、私の考えよりずっと上を行っている方々が圧倒的に多いということが分かって来た。それはつまり、面倒な工作をして自己満足に時間を費やすより、今取りかかっている自分の作品作りに時間を割いたほうが、よっぽど生産的で、よっぽど健康的で、よっぽど楽しく、溢れる喜びがあるということなのだ。
グラフィックカード制作に夢中になっているものには、多くの方がそれをただの消耗品、部品と捕らえ、自分自身の趣味や仕事に打ち込むという、クリエイティブな選択するという人々が、私を信頼して落札をして下さったのだ。
そんな事実に気づいて、いまさら驚いている自分が本当に恥ずかしい。
②安くて人気のあるカード「GeForce 8800GT」のEFI32モデルはROMデータは1つなのだが、EFI64モデルのROMは実に20種類に及ぶ。アップルがとてつもなくリビジョンを繰り返した証拠である。グーグルで簡単にゲットできるEFI64のROMには大抵バグがある。簡単な検証の仕方は、スリープモードにしてみることだ。バッタもんは、すぐにスリープが解除されてしまう。
最良のROMを見つけるために「孤立無援で20回のフラッシュを行いました」と云えれば格好いいけれど、実際は数人で分担して行なった。英語がネイティブではない私には大変な作業だったが、ベストと云えるROMのデータを発見することが出来たのは正直嬉しかった。
表に出ない作業だが、インターネットのネットらしい使い方が出来て嬉しかったことは確かだ。またカード好きには、こういう偏執的な人間が多いのも事実だ。最近このような「根を詰める」ことが重なり、知らないうちに床で寝てたり、モニターの前で俯していることが多くなってきた。恐らく「仕事」の域を越えて、グラフィックカードに憑依されてしまったのかも知れない。
③自作グラフィックカードの世界では最も有名人であり、非常に親切なキャラクターとして知られている「Rominator」が、入門者とユニークなやりとりをしていたのが印象深い。
質問「ATIのROM製作は決まった法則があり、いろいろなツールがあります。しかし私は「GT120」をデュアルDVIで作りたいのですが、どうしたら良いでしょうか?」
答え「まずバイナリエディターで、元のROMデータ(HEX)とPCのBIOS(HEX)を開いて比較してみましょう。何時間も何週間も見比べていくうちに、異なる繰り返しと、同じ繰り返しが見えてくるかもしれません。それをコピーやペーストで組み替えてみるのです。そして完成したデータを大容量のROMに書き込んでMac Proで動いたら完全にあなたの勝利です。なんてったって、この作業は農場の膨大なワラの中から、針を見つけるような作業だからです。」
「Rominator」の人柄が分かるいい話だが、あの巨匠でさえ「ワラの中の針探し」をやっているというのに、私は涙もので感動してしまったのです :- )
#その後の話で、追加です。
アメリカで手広くビデオカードを販売している「MacVidCard」というショップがあるのですが、「Rominator」はそこのスパイだったと分かって驚きました。アメリカの友人からの手紙の抜粋です。
Hello T san
yeah, MacVidCard = Rominator
and in the old day, he call Strangedogs RubyTuesday at eBay & a Vidoe card hacking forum call Strangedogs
and he Cheat a lot people’s $ at that Forum , and run away .. he got very Bad history .. its a long story back to 2007
you can see some details here : http://contact.ebay.com/ws/eBayISAPI.dll?ReturnUserIdHistory&requested=macvidcards
thanks Good Night Man.
2007年からトラブルが起きるたびにショップ名を変え、今の名前で五つめになるらしいです。
私より先輩の彼によれば、よっぽど悪名が高い方のようです。
私も完全に騙されていましたw

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