タダで始めるサラウンド(番外編)

「タダで始めるサラウンド」が意外に評判が良かったので、そもそも「サラウンドとは何ぞや?」とWikipediaを覗いてみた。気になったのが、前回図解した「スピーカー・マトリックス」が、特に長岡鉄男によって、評価されているということだった。

私がこの接続方法を知ったのは、恐らく中学生位の頃で、先生から貰った雑誌記事で知ったような記憶があり、恐らく著者は彼だったと思う。その頃は、あくまでオーディオは音楽を楽しむもので、映画とは無関係だった(と思う)。

彼に興味を持ったのは大学生の時、友人から「スワンは立花隆が世界一凄いスピーカーだ」と褒めていたと聞いてからだ。本人の経歴が示しているように、ピュア・オーディオマニアからサラウンド視聴が異端扱いされていたのは、長岡のキャラクターによるものが大きいのではと推測される。

スワンα

この不格好なスピーカーに興味津々の私だったが、既に映画のサウンドトラックとしての立体音響システムにハマっていたので組み立てることはなかった・・・というか、女の子が遊びに来たら「変人」扱いされるので辞めた。(その頃は、BOSE 101,111,201)など見栄えがいいものを揃え始めていたw)

そんな長岡鉄男の作品の中で、時間があれば作りたいと思っているのがこの「フロント・サラウンド」スピーカーだ。これは小さいし、色を塗ってスピーカーにカバーを被せれば、それなりに格好良く見えるのではないかと思ったからだ。

このスピーカーは、こういう配線になっている。

この(2)と(5)を前回の図の以下にあたるわけです。

これを電子的に混合し、システムとして一番成功したのが、PIONEERの「SRS」だと思う。他のメーカーも似たり寄ったりで、なんか「テレビの下に置くと音が広がりますよ~、低音が出ますよ~」とか云ってるのは、この単純な配線の応用だ。

はっきり言って全部同じ!

(発言には個人差があります)

それで私が何を言いたいかといえば、是非、下の方法で映画を見て欲しいということに尽きる。映像の世界は驚くべき技術の進化で、企画や演出がだめになってきたような気がする。一方、サウンドトラックのテクノロジーは以上述べたように、遅々として進んでいないのにも関わらず、非常にダイナミックな演出技法が次から次へと「成熟」していってると思う。

恐るべきテクノロジーの進歩に対し、それを「感動」に結び付けるのは大変困難で、実に面白い。莫大なキャンバスは用意された、後は何を描くかだ。

かつて時代は世紀でくくられ、やがて十年単位で語られた。今は時でしばられる時代ではない。ゆで卵が生玉子に還るのだ。面白がらずにどうする!?

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