コダックよ、何処へゆく

前々回「機械仕掛けの映画のための未完成の力学」という意味不明な芸術論は、偶然に出だしの部分を、ほしのあきら氏が読まれたことから始まる。目的は自主映画の上映活動を、最も長く行っている組織のパンフレットにスタッフも何か書こうじゃないかというところから始まった。

その応援になるなら、どんな恥を書いてもいいし、漫才のように深刻ぶったテーマであればあるほど面白いと思ったのだ。軽薄に軽薄で答えるより、どうでもいいことをひたすら重厚に追い込んでいく、掛け合いをやれるのは、このメンバー以外にはあり得ないと思ったのだ。故に、この文章は指摘された部分だけではなくミスが多い。ただし気づいた人がいればいいなと、わざと「ジョン・カーター」が数億ドルの損失を生んだ、と書いたが、これはあるドラマ「ニュースルーム」の台詞であり、事実かも知れないものの、そんなニュースは検索しても見つからなかった。

言い訳になるかもしれないが、実際にはこの文章はセンテンスごとに膨大な私の文章の下書きのタイトルの部分を切り取って、〆切りのためテーマごとに並べていってこういう形になった。

だから一見、私の文章に皆さんが答えるという形になっているが、私の最終稿の翌々日がスタッフの締め切りということで、構成が如何にひとを簡単に騙してしまうかという実例でもある。彼らはほとんど私の文章を読んでいないのだ(笑)

ミスの中で一番大きいのは「ハン・ソロがフィルム撮影を辞めた」という部分で、ほしのさんが準備していた「だいたい人はなくなるものを考えるのを喜ぶ」に呼応している。私は以前、海外ニューズを引用して「スターウォーズの復帰」と「コダックの映画部門の復活」についてここにも書いたが、その印象が強かったため、ハンソロにおいては「コダック以外」でのフィルム撮影は行われており、以前にも他社のフィルムが利用された例はあったというところだ。

だが「フォースの覚醒」のエンドタイトルであらゆる大企業を押さえて、赤々とロゴマークを照らしたのは「コダック」だけだった。コダクロームとの遭遇で映画人生をやり直した私には、それは如何なるものでさえ嬉しいことだった。

さらに身内の話でいうと数分後に、”翻訳 林完治”とインポーズされた瞬間、私は鳥肌が立つような「ドッキリ」に映画そのものが終わってから非常に興奮を抑えられなかったのだ。スターウォーズ「エピソードⅠ・Ⅱ・Ⅲ」の日本語字幕は戸田奈津子先生で、文句なく頂点の人物だったが、林完治さんは引退して後輩の指導にあたっていると聴いていた。だかスターウォーズの最初の三部作は、林先生が担当され、知る人ぞ知る復活劇でもあったのだ。

さて、コダックロゴが特別に「赤色」になっていたのは、おそらく「スターウォーズ」の製作への特別な計らいがあったのだというのが、私と友人たちの共通の考えだった。しかし「それは違うんじゃないですか?」と持論を展開して下さったのは、こともあろうか日本のコダック映画部門のトップの方だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA