「HDRの故障」から「NHKの集金」へ

じっくり思い起こしても、上京して以来昼間の安眠を妨害され激怒したのは二つの団体、「あなたを救いましょう」というキリスト教の勧誘と「NHKの集金」だ。前者は置いておくとして、後者はこの時代に見逃せない問題をはらんでいる。

昨日の昼間、NHKの集金が来た。

地デジ・BS・CSが始まって以降、テレビもハードディスクレコーダー(HDR)も3台づつ位買い換えた。その頃「B-CASカード」の発行会社の天下り問題が取り上げられたものの、私は初頭、NHKのスクランブル解除手続きが日本の放送網を正しく運営する重要な調査の意味も含まれていると感じていた。

というのは、かつて沖縄の波照間島を観光した際、地上波は映らず、テレビを見ること自体かなり珍しいことに驚いたからだ。

椎名誠の映画を思い出すが、沖縄の小島の子供たちは本当に美しいほど澄み切っている。キャッチボールをしている小さな少年に「阪神ファンか、巨人か?」とつい質問してしまった時に、全く的を得ず、意味が通じない。その時・・・「そうか!テレビがないということはこういうことなんだ!」と痛切に理解したからだ。

そういうわけで、HDRなどを買い換えるたびに「視聴調査」という名目で電話とかで名前と住所でスクランブルを解かねばならなかった。だってさぁ、映画やドラマが好きだったら「ER」や「デスパレートな妻たち」とか「グッド・ワイフ」とか見たいじゃないですか・・・別に頼んではいないが(重要)。

でも、昔から疑り深い性格の私はテレビ一台目の登録の時に、あるコードを仕込んでおいた。私の名前は「俊明(トシアキ)」だが、それを敢えて「俊(シュン)」と言っておいた。そうすると半年ほどして来たじゃないですか、NHKの集金が。

「シュンさんいらっしゃいますか?」って(笑)

それ以来、当時世田谷の団地の五階に住んでいた私は「701号室の萬田久子」です、みたいな登録に変えたw

真面目な話、ほんの数年前までは、テレビやHDRをヤフオクなどで手放す場合「B-CASカードには個人情報が詰まっているので他人に譲るときは絶対に付属してはいけない」とメディアは強く主張していた。

そのためB-CASカード無しで売却していたのだが、購入した相手は3000円位払って新しいのを買わなきゃいけないので、どうせ僕のカードには「岡本太郎がスターチャンネル見てました」ぐらいの情報しか入っていないので、付属してお渡しするようになった。

さて、昨年の秋このマンションに越してきて以来、本当にNHKを見ていなかった。というのは、この建物は「スカパープレミアム」が入らないので、引っ越しでバタバタしていたせいで「HOMELAND シーズン3」と「LOW&ORDER クリミナルインテント」の最終シーズンを見逃してしまったからである。

もうあらゆる手段を考え、苦肉の策としてつい先月の5月末まで「ひかりTV」に金払ってテレビを見てたからだ(このドラマを見逃す悔恨の念に同情してくれる方は、是非コメント下さいw)。

「ひかりTV」は「NTT東/西日本傘下」のプロバイダー「NTTぷらら」が経営するインターネットを利用した放送網で、何とベイシックな契約にNHKが入っていないではないか。つまり建前上「テレビの数だけ金払え」というNHKの論理が崩れる放送網に、私は初めて遭遇したのだ(結構感動した!)。

では何故NHKが私のマンションの一室を特定し、集金に来たのか? この謎解きはかなり重い話になる。

つい先日6月に入って新しいソニーのHDRを購入、述べたように匿名情報が入った「B-CASカード」を差して、マンションのアンテナでの視聴を始めた。ところがHDRが古いブルーレイ(BD)を再生できない初期不良があり、「ソニーお客様相談センター」に連絡すると、修理会社「ソニーサービス」の訪問修理がすぐに訪れた。

とてもいい感じの人であったが、BDの問題よりもHDDに深刻な問題があると指摘された。私が購入したネット店舗は初期不良交換3日というポリシーだったので、修理担当者は交換を約束してくれた。しかし、このあたりから変な世界に入ってくる。

上司に相談した「ソニーサービス」の担当者は「ヨドバシカメラ」に同HDRを購入しに行き、保証書にハンコをもらって帰ってきた。そして交換に初期不良のHDRを持ち帰るという段取りになったが、国是であるはずの「B-CASカードは譲渡できない」と強く拒んでも「今はそういうシステムになっているんです」の一点張りで、こちらも面倒なのでやむなく渡すことにした。

それから半月が経ち、NHKの集金の狙い撃ちにあったわけである。

「ソニー・サービス」に渡した「B-CASカード」には如何にいい加減でも、以前住んでいた「世田谷区」の住所しか登録されていない。しかし、NHKの集金人は私の住所と部屋番号を特定し「あなたは受信料を支払っていない」と堂々とやってきたのだ。身内でさえ知らないのに。

「住所を知っている人間」と「B-CAS関連会社」が私の個人情報を「NHKの集金団体」に売ったのだ(手渡したのだ)。その証拠に、彼は私の本当の名前を知らなかった!

恐らくどの家電メーカーの派遣修理マンも、同様の対応を義務づけられているのだろうが、一応事実として天下のソニーの「HDRの故障」から昨日の「NHKの集金」に至る経緯を述べた。

小説「1984年」そのままの世界である。

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