「インターネットで情報発信しています」

[EPISODE I]

吉田美和が、五十歳の誕生日に「ありがとう・ありがとう・ありがとう・ありがとう」とコンサートで繰り返したという話を、ネットの配信で聴いた。熱狂的なドリカムファンではないものの、吉田美和のかわいらしさ、音楽性の高さ、そして何よりの歌唱力で彼女を嫌いな人は少ないのではと思う。少し年下の僕はその話を聞いた時に「あの(チャーミングな)吉田美和が、(もう)50歳かぁ」と「そりゃ、あのチャラサをみれば当たり前かな」と思った。

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「ありがとう浜村淳です」は僕が小学校の頃から聴いているのだけれど、昔から全然変わらない滑舌に触れると「ハマムラ・ロボット説」を信じたくなる。YouTubeの配信で携帯でも聴けるようになり、つい疎くなる時事ネタを楽しんでいる。

[EPISODE II]

週に1、2度ウチで仕事をしている山口くんに
「ファントム・メナスなんかがあったから、次の(スターウォーズ)はしんどいでしょ」と話を振ると、
「いや、実はナタリー・ポートマンと同い年で『レオン』の時から好きなんで、まあ見られるだけ嫌いじゃないというか」と山口くん。僕は
「実はオレ、サンドラ・ブロックと同い年で『ウルトラ・アイラブユー』のDVDもってんねん」というと、
「あれいいっすよね、2回見ました(笑)」
「マジ!、オレも5回はみたな(笑)」と話は尽きず、仕事にならない。

[EPISODE III]

昼間、家にいると大抵は生真面目そうな女性2人組の訪問を受けることが多い。「教会からご奉仕に参りました」という言葉を聴くと、速攻追い返すのが常なのだが、その日は完全に騙された。
背広のおっさんが「捨てる哲学」とかいう本を持参で来たので「廃品回収かな?」とつい、ドアを開けてしまった。と、いきなり「あなたは不幸でしょう」とか、「私はこの地域の人々を片っ端から救っているんです」と上から目線で啖呵を斬り始め、最後にはこの本を買うとあなたは救われるという。
結局押し売りか?と思って「ネットで買いますから失礼します」というと、このおっさん自慢げにこう答えた。

ワタシたちもインターネットで情報発信していますよ!

僕は遙か昔、銀河系の彼方で聞いたような、その「死語」を聞いて絶句してしまった。云いたいことを云ったせいか、大層満足げに胃の悪そうな口臭を放ち、どこに売っているのか謎の格子柄のスーツに、加齢臭とナフタリンの臭いをプンプンさせてそのおっさんは消えていった。僕はポツッとジャージ姿で、彼を見送った。
ひとり我に返り「ひょっとすると、あのおっさん、年下かも知れない」と未知との遭遇の意味するものが意外に大きいのではと気付いた。

というわけで、次回から五十代のおっさんのブログが始まります。

サンパツいこ。

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